リンゴの不快害⾍として知られるアブラムシ。夏の気温上昇とともに発⽣し、時には⽣育を阻害するほど影響を与えることがあります。快適な作業環境を整え、質の⾼いリンゴを収穫するために、⽣産量全国1位の⻘森県の農家が採⽤するアブラムシ防除の切り札!「トランスフォーム フロアブル」!
青森県南部、津軽平野の南端に位置する平川市は、リンゴ栽培が盛んな青森県の中でも有数の名産地。肥沃な土壌と昼夜の寒暖差などの気象条件に恵まれ、色づきがよく果肉が締まった甘味の深いリンゴが収穫されることで知られています。そんな恵まれた環境に安住することなく、新しい技術を積極的に取り入れながら経営拡大に挑むのが阿部善将さんです。阿部さんがアブラムシ防除の切り札として新たに採用したのが『トランスフォーム™ フロアブル』。その効果についてお話を伺いました。
【プロフィール】
・阿部善将さん(44歳)
・青森県平川市
・30歳を過ぎた頃に会社員を辞して家業であるリンゴ農家を継承。現在は3.3haのリンゴ農園を経営。新しい栽培技術に積極的に取り組み、ネット直販も手がける。
父親からリンゴ農園を引き継いだのは30歳を過ぎてからでした。それまでは会社員として働いていたので、リンゴ栽培を本気で学び始めたのは30歳を過ぎてから、ということになります。
現在は全体の6割を占める「ふじ」を中心に、世界一、ジョナゴールド、トキなどのリンゴを、3.3haの農園で栽培しています。リンゴ栽培は剪定などに技術が必要なので、学ぶことはたくさんあります。手をかければかけただけ良いリンゴが収穫でき、良いリンゴが収穫できれば収入も上がる。そんなシンプルさが面白く、やりがいを感じています。
現在採用している栽培方法は2つ。マルバカイドウを台木とする旧来の方法に加え、わい化栽培も取り入れました。果樹の寿命が約20年と短く、大きな初期投資が必要な栽培方法ではありますが、植え付けから4年ほどで収穫でき、単位面積あたりの収穫量が多いのがメリットです。樹形が小さく農作業の省力化が可能なので、密植栽培して効率化を図りたいと考えています。
栽培時の困りごとと言えば、アブラムシです。主に葉の部分に寄生するアブラムシは、直接的な被害はあまりないものの、排泄物で果実や葉を汚す厄介な存在。作業中に虫が顔や身体につくことで不快な思いをすることもあります。
アブラムシは夏の気温上昇とともに発生するのですが、近年は温暖化の影響もあってか7月上旬に25度を越えることが出てきました。大発生する前に早めに手を打って、しっかり落とすことが大切ですが、抵抗性を持つ個体の登場などで、これまでの薬剤では十分に防除できなくなっている点が気になり始めていました、
そこで出会ったのが、トランスフォームです。試しに使ってみたところ、1回散布しただけで目に見える効果があったので驚きました。朝の涼しいうちに散布したら、夕方にはアブラムシが落ちているじゃないですか。他の薬剤ではそうはなりません。散布にかかる時間は約1時間。約4000倍に希釈して使用しますが、低濃度で残効性も優れており、薬液が乾燥した後は雨が降っても効果が持続するので助かります。新規系統で、他の薬剤との交差抵抗性がないのも安心です。
複数の薬剤を混ぜて1回で散布できるのも気に入っている点です(※)。もちろん、あまり多種類を混ぜると効きが悪くなるので、5〜6種類必要な場合はちょっと面倒でも2回に分けて散布しています。
よい評判はすぐに広がるので、私の周りの農家はみんな使っているのではないでしょうか。リンゴ農家も後継者不足の問題を抱えており、農地面積としては減少傾向にあります。でも、みんな色々工夫しているので、収量はそれほど下がっていないんです。私も周りに出遅れることなく新しいことに更に挑戦し、若い新規就農者でも良いリンゴを作れて収入が高くなる、そんな栽培方法の確立を目指して頑張っていきたいと思っています。
(※)本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は病害虫防除所など関係機関の指導を受けてください。
【取材協力】
阿部 善将さん