“どえらい効き目”に驚きました。
盛政太(もりまさひろ)さんは、青森県つがる市で稲作を中心とした農業を営む農家の6代目です。最新鋭の機械を導入するなど、農業の効率化・省力化を目指し日々挑戦を続けています。そんな盛さんの水稲栽培に欠かせないのが水稲用除草剤『ロイヤント™乳剤』です。導入の経緯やその効果についてお話を伺いました。
【プロフィール】
・盛政太さん(42歳)
・青森県つがる市
・水稲約23ha、大豆約6ha
・稲作と大豆栽培を手がける農家の6代目。大学卒業後に就農。最新鋭の機械を導入しながら農業の効率化・省力化を目指している。
水稲栽培を守るために投資と試行錯誤が欠かせない
つがる市はリンゴやメロンと並んで稲作が盛んな地域で、私のところでは約23haの田んぼで「つがるロマン」「まっしぐら」など青森県の代表的な品種を中心に生産しています。収穫した米の一部は地元で直接販売しているので、顔の見える人に食べてもらえるのが嬉しいですね。
もっとも、収益の中心となるのは飲食店や弁当店などに出荷する業務用で、これが約8割 を占めています。いずれにせよ、安定した農業経営のためには品質と同時に収穫量を高めることが重要です。この地域に限らず、農業人口は今後さらに減少するでしょう。そこで求められるのは、少人数でも広い面積を管理し、質の高い米を生産するためのイノベーション、つまり機械を導入した生産効率の向上です。
たとえば、今の最新のテクノロジーを使えば、稲の生育期にドローンを使って葉の色などから土壌の状態や稲の生育状況をモニターし、秋には収穫と同時に圃場ごとの収穫量データを収集することで、生育期のデータと付き合わせて一年間の田んぼの状況を分析することができるようになっています。翌年は、その結果をもとに生育が遅かった区画の肥料を増やすなど工夫すれば、さらなる収量アップが期待できるはずです。最新鋭の機械を揃える出費は決して安いものではありませんが、農業の効率化を進める上では必要な投資だと考えています。
効率化を阻む「イボクサ」を1回散布で一掃
農業の効率化を進める上で私の頭を悩ませてきたのが、イボクサ、オモダカ、ミズアオイなどの雑草対策です。特にイボクサは稲に絡みつくように生えるため、繁茂した場所には収穫時にコンバインが入れなくなり収穫作業に大きな影響を与えてしまいます。イボクサだけを だけを除去することができないため、その区画の刈り入れを諦めたこともありました。
もっと困ったことに、大繁茂するとその翌年にもまた同じ場所にイボクサが生えてくるんです。いっそその年は稲を諦めてもいいから、とにかくイボクサをなんとかしたい…。そんな気持ちでいろいろ試してみましたが、なかなか効果が得られませんでした。
そんな悪い流れを変えてくれたのが、水稲用除草剤、ロイヤント™乳剤です。「何かすごいモノが出るらしい」という噂は耳にしていたので、インターネット上で試験協力農家の募集告知を目にした時は、迷わず応募。2020年にさっそく使ってみたところ、これまでのものとは効き目が全く違うのでびっくりしました。中干し後にブームスプレイヤーで1回散布しただけで、イボクサが一掃されたんです。収穫45日前まで散布できるそうですが、その後イボクサが勢いを取り戻すことはなかったので、安心して収穫期を迎えることが出来ました。
実は、初めてロイヤント™乳剤を散布した時は2〜3日後に大雨が降ったため、ちょっと心配していたんです。ところが、大雨による増水が引いてから田んぼを見てみると、イボクサがつぶれて消えているじゃないですか。後で確認したら、散布2時間後に雨が降っても効果を発揮するのは、ロイヤント™乳剤の特長の一つ。中干しのタイミングで散布し、3日後に入水することが推奨されているので、雨が降ったことは“ラッキー”でした。
ロイヤント™乳剤に大きな期待を寄せていたわけではありません。だって、それまで何をやっても無駄だったわけですから。でも、使ってみたら大当たり。私が目指している農業の効率化・省力化に欠かせないものになりました。これからもロイヤント™乳剤のように、新しい技術、製品を取り入れながら、農業を更にアップデートしていきたいです。