(写真)コロニー
ダニ目/フシダニ科
どんな虫?
●86年に沖縄で初発見。現在は東北まで拡大
●苗の移動、風・人・昆虫に運搬され圃場に侵入
●ナス科を中心に加害。特に施設栽培トマトでの被害が激しく、枯死することも
●高温・乾燥条件で多発
●農薬使用を抑えたハウスで問題となる
●虫が見つけにくく、被害症状から病気と誤診されやすい
生態は?
●休眠性は確認されていない。無霜地帯や施設内では越冬が可能と思われる
●生育:卵→第1若虫→第2若虫→成虫(25℃では約5.5日)
●最適気温は25〜27℃、湿度は30%
●新芽・新梢や幼果などにコロニー(集団)で加害
●卵はコロニー内に、1雌の産卵数は約50卵
被害は?
[トマトの場合]
●寄生は新芽や蕾から始まり、初期症状は、新芽の茎が茶色を帯びる
●被害は下位葉から次第に上位葉に向かって枯れ上がっていく(土壌病害被害に似る)
●多発時には果実も加害。果面が梨のように緑褐色で鮫肌状になり亀裂が多数入る
●寄生された葉裏や茎は、光沢を帯びた緑褐色になり最後は褐変し枯れる