(写真)トマト
ウィルス
どんな病気?
●タバココナジラミ類が媒介
●元々はイスラエルで発生、日本では1996年に初確認後、西日本〜南東北まで発生拡大
●トマト間が主な伝搬経路
●イスラエル系統(激症型、トルコギキョウにも発病)とマイルド系が存在。両系統に有効な耐病性品種も開発されている
感染は?
●感染したトマトやミニトマトが主な伝染源(野良生えや家庭菜園も防除上重要)
●タバココナジラミ類成虫(バイオタイプQとB)が媒介
●感染株に寄生した成虫および幼虫が保毒。羽化成虫1頭で多数株を感染させる
●感染株は夏期には約2週間以内に発病、低温ほど潜伏期間は長く3ヵ月におよぶ場合も
●媒介昆虫の中間宿主となる。雑草防除も予防に繋がる
症状・被害は?
●初期は,新芽付近の葉が黄化し巻き上がる。さらに葉脈間が黄化し縮葉、発病部位より上の節間が詰まる
●病勢が進むと頂部が叢生し、株全体が萎縮
●発病前に着果したものは収穫可能
●イスラエル系統とマイルド系統は症状だけで区別できない。混発地域もある
薬剤
ウィルス病そのものに効く薬剤はない
(タバココナジラミ類を防除し、感染防止を図る)