(写真)ナス(被害根)
ハリセンチュウ目/メロイドギネ科
サツマイモネコブセンチュウ
キタネコブセンチュウ
ほか2種
どんな虫?
●線形動物で土壌に棲息
●寄生植物の根内部に侵入し生育
●根部内に雌成虫が寄生すると根こぶを生じさせる
●土壌中の棲息密度が高まると大きな被害を与える
●土壌病害の感染を助長させる
生態は?
●冬期は活動停止、卵と第2期幼虫で越冬
●卵は地温10〜15℃でふ化。卵殻内に第1期幼虫は留まる
●第2期幼虫は土壌中に脱出し、根の先端部より内部に侵入
●幼虫が摂食を始めると、口針刺激により周辺細胞は異常分裂、巨大化
●根の内部で2回脱皮後、雌成虫(洋梨型)に
●卵のう内(ゼラチン状)に数百卵を産下、卵のうは根の外側に突き出される
●生育適温では、1世代に約1カ月
被害は?
●根系が正常に伸長せず、根は短く部分的に肥大。数珠状に根こぶが生じる
●地上部は葉色が退色し、しおれや枯上がりを生じる被害が激しいと枯死
●収穫期を迎えると急に病徴が進む
●センチュウ寄生を受けた作物は、一部土壌病害の感染を受けやすい(複合病害)
薬剤