(左上)トマトハモグリバエ
(左下)ナスハモグリバエ
(右上)マメハモグリバエ
(右下)アシグロモグリバエ
ハエ目 / ハモグリバエ科
どんな虫?
●果菜類では、複数種が発生。見分け難い
●幼虫は、葉肉内をくねくねと線状に食害するため、エカキムシとも呼ばれる
●3種とも海外から苗等に付き侵入。各種薬剤に抵抗性を示す
●ナスハモグリバエは局地的の発生で近年、アシグロハモグリバエも侵入し、北海道・東北で、トマト、てんさいなどに発生
生態は?
種類 | トマトハモグリバエ | マメハモグリバエ | ナスハモグリバエ |
---|---|---|---|
寄種植物 | キュウリ、スイカ、トマトで多発。ナスでは少発。ウリ科を好む。 | トマト、インゲンマメ、チンゲンサイなどで多発。ナスでは少発。キク科を好み、ウリ科では小発。 | キュウリ、メロン、トマトで発生多い。ナスでは少発。キク科では発生しない。 |
発生時期 (野外) 発生回数/年 |
休眠性なし 5〜11月 約10回 |
休眠性なし 5〜11月 約10回 |
蛹態で越冬 4〜10月 (主に施設) 4回程度 |
成虫胸部背面 | 光沢あり | 光沢なし | 光沢あり |
幼虫食害痕 | 葉表にくっきり | 葉表にくっきり | 主に葉裏にくっきり |
幼虫体色 | 濃黄色 | 濃黄色 | 乳白色 |
蛹化場所 | 地面 | 地面 | 葉裏、地面 |
被害は?
●幼虫の葉肉内への食害により、葉の表皮下が不規則な線状に食い荒らされ白く残る
●展開葉を選んで産卵するため、下葉から上葉へと被害が進む。多発すると下葉から枯れ上がる
●トマトでのマメハモグリバエの要防除水準としては、幼虫30頭/株以上とされている
薬剤
スピノエース顆粒水和剤 | |
ダブルシューターSE |