有効成分の一般名は「スルホキサフロル」ですが、これとは別に世界共通の商標として「イソクラスト」という名前が付いています。
ちらしや技術資料などでは有効成分の表記は、主にイソクラストを用いています。
「ISO(イソ)」はギリシャ語で「バランス」を意味し、「CLAST(クラスト)」は「問題に正面から的確に対応する」ことを示します。
植物防疫上の諸々の課題に対し、より良い解答に応える新規成分であるということから「イソクラスト」と命名されました。
一般名: スルホキサフロル
ISO名: Sulfoxaflor
分子式: C10H10F3N3OS
化学名: [メチル(オキソ){1-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル] エチル}-λ6-スルファニリデン]シアナミド
イソクラストはスルホキシイミン骨格をもつ新規系統の殺虫剤です。
IRAC*の分類上、既存の殺虫剤とは構造が異なり、ユニークな作用性を持つことからスルホキシイミン系として新設されたグループ4Cに分類される化合物です。
既存の殺虫剤との交差抵抗性は、現在のところ確認されていません。
他系統の薬剤に感受性低下が認められるアブラムシ類やコナジラミ類、カイガラムシ類、ウンカ類に対して優れた防除効果が確認されています。